構造計算書のごまかし事件

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建築士のタマゴとしては、
触れないわけにいかないかな。

いい加減な構造計算書を作成して、
大きな地震に耐えられない建築物を建てた…。
というニュースが話題になってますね。

問題の建築士を取材していましたが、
悪びれる様子もなく、
建築確認が通っちゃってって驚いた!
って言っていました。
人の命がかかっていることを、
全く認識していないみたいです。

もし家を建てるなら…
建てた家がきちんとした設計で、
きちんとした施工が行われたかどうか…。

消費者が見極めるというのが一番難しく
大事なところだと思います。
個人住宅でも手抜きは行われているわけで、
建築関係者でなければ見抜くことはまず無理だと思います。
とは言っても多少の勉強をすれば、
極端な手抜きは見つけることができると思います。
高い買い物なので、
その程度の努力をしてもいいかもしれません。

ただ、大規模な建築物になるとそうも行きませんね。
専門家でもじっくり検証しなければ判断できないことです。
だからこそ検査機関があるわけで、
そこでごまかしがわからないなら検査機関として失格だと思います。
存在価値がない。
時々抜き打ちできちんとした検査ができているかどうか、
テストするくらいでないと、
また同じことが繰り返されるのではないかと思います。

今回の問題は、
建築業界全体の問題ととらえることが大事で、
建築基準法第1章の「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、
もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」を
あらためて肝に銘じなければならないと思います。

長くなりましたが、
自分は自分の能力を最大限に生かし、
自分に納得のいく設計をする。
私にはそれ以外考えられません。

Profile

タロー:

創価大学通信教育部法学部法律学科に在籍。二級建築士(2005年合格)、初級シスアド。電気製品、タイ料理、映画が好き。かつて新人類と呼ばれた世代。「若者を打ち負かしてやる!」との意気込みで日々勉強に励む。私へのメールはこちら