2007年9月14日

読書の秋

読書の秋ということで、
ちょうど今、ある小説を読んでいるところです。

あまり普段本を読まないというか、(教科書を読むので)
小説を読む機会は少ないです。
日本人の活字離れも顕著ということで、
来年の目標は本を多く読むことにしようと思いつつ、
早速、気になっていた本から読むことにしたのです。(笑)

その小説というのは「三国志」です。
普段、本をあまり読まない私には少々ハードルが高いかなと思いましたが、
難しいながらも読み進むうちにおもしろくなってきたところ。
暇があれば読んでいるので、我ながら興味が湧いたんだと感じています。(笑)
全8巻のうち、今4巻を読み始めたばかりのところです。

時代背景は漢の末期(後漢)で、
いよいよ魏・呉・蜀の時代に入っていくのではないかというところ。

ここまでで印象に残ったのはある曹操と関羽のエピソード。
後の魏の王になる曹操が、
後の蜀の王になる劉備の臣、関羽を捕らえたときのこと。

曹操は非常に切れる男でカリスマ性もあった、
反面、非常にクールで刃向かう敵には容赦がなかった。
それに対し劉備は義理堅く誠実な男で、お人好しとも思われるほど。
思慮深く、同じくカリスマ性があった。
やはり大将になるような人物にはカリスマ性があってしかりだと思う。

曹操は、劉備の存在がいずれ妨げになると考え彼の城を襲うのですが、
その関羽に惚れ込んでいたため自分の味方に付けたかった。
曹操は関羽を生け捕りにして見方になれと言うのですが、
関羽は見方になる三つの条件を出すのです。

それは劉備の家族を守ることや、
劉備の消息が知れなかったため所在がわかったら戻るというのです。
普通ならそんなの受け入れるはずもないのですが、
関羽に惚れ込んでいたため、とんでもない条件と思いつつも受け入れるのです。

その後、どうにかして心から味方に付けようと、
酒を振る舞ったり金品を送ったり美人10人をけしかけたりするのですが、
全く目もくれず彼は心から劉備を慕い続けるのです。
曹操は、その姿を見て歯痒くもあり尊敬もするのです。
そして、そんな慕われている劉備と自分を比べて、
あんな武将に慕われたいと願うのです。
彼はクールな人間でしたが、
尊敬されるような大将になりたいとも思っていたのです。

関羽は大きな手柄を立て曹操に恩を返した後に、
所在の判明した劉備の元に戻っていくのです。
あまりの忠誠心と誠実さに曹操は潔く見送るというところです。

今の世の中は、こういった関係が薄れてしまっているからこそ、
悲惨な事件が起こったり、争いが絶えないのだと思います。
自分勝手で他人のことには無関心。
この無関心こそがもっとも恐ろしいと私の大学の創立者池田先生はおっしゃっています。

こういう本を読むと、
子供の頃から良書にふれるのは非常に大切だと感じますね。

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