二級建築士試験が終わって

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2日経過し、
終わったな~ってしみじみ感じているところです。
初めての建築士試験でしたが、
過去の問題と比べると昨年あたりから、
急に難易度が高くなったように思います。

特に今年は難しかった。
作図する図面が多いからと言って、
やさしい問題ではない予感がすると書いたことがありましたが、
それが的中してしまいました。
心の底ではやさしい問題であって欲しいと思いましたが、
その思いは届かなかった…。

学科にしても設計製図にしても、
過去問を勉強するだけではダメと、あらためて感じました。
より深い知識と経験を要求しているのだと思います。
今後の学習教材は見直しが必要でしょう。
梁間は最大で6P(松丸太は5P)だ。などのように、
「そうなんだから、そうおぼえる」のではなく、
なぜ?どうして?と、理由を理解する必要があると思います。

製図は学校へ通いましたが、
結果的に高いお金を払った価値はあったと思います。
行かなかったら描き上げることも難しかった。
私の通った学校は、幸い教え方もわかりやすく、
質問にも即答できっちり答えていただきました。
特に、減点の配点や、最低限描かなければならない項目が明確に示され、
まずはそれを作図するという方法は合格への重要なポイントだと思いました。
一つ一つの図面を描いていくのではなく、
全体をまんべんなく仕上げていくことは、
時間配分をしやすいだけでなく図面の不整合を防ぐと言う点でも優れた方法だと思います。

とは言っても、その人それぞれ得意不得意があり、
自分にあった学習方法があると思います。
建築に深く関わっている方は学校へ行く必要はないでしょうし、
一度学校へ行った経験があれば次は学校へ行く必要はないでしょう。
建築士.comさんのように教材を提供されているところもありますので、
独学で勉強する環境も整っていますね。
資格学校で模擬試験を無料で受けられる場合もありますので、
有料受講のお誘いを断る勇気があれはどんどん利用した方が良いと思います。
やはり「学問に王道なし」です。
毎日、コツコツと努力した人が最後には勝つと思っています。


さて、すでに書き込んだコメントと重複する点もありますが、
先日の設計製図試験の会場は想像より快適でした。

予定より早い1時間以上前に到着しました。
なんと10時30分まで室内に入れてもらえないと言うことで、
それまでの時間、日向でも気持ちよくなった青空の下、
用意してきた軽めの食事を取りました。
食べ終わる頃には、同じ学校の人たちがちらほら。
中に入れるまで談笑していました。

中に入ってみると、自分の席は最前列の右端!
机は一人一つを占領する配置。
どんなに動いてもぶつかることはありません。
製図道具を広げて準備しながら、斜め後ろにいた同じ学校の人と再び談笑。
「広いねぇ~。ラッキーじゃん!」などと。
おやつに持ってきた「フラン」を頬張り、
前日用意した、いつも忘れてしまう部分にチェックを入れた模範解答を眺めました。
(これはすんごい効果あった!)

時間が近づくと試験担当と思われるの男性と女性が入ってきました。
(女性の香水が良い香りでした…)
課題を配られると…名前を書きながらしっかり中身を確認。
げっ…西面道路じゃない!
緑地帯らしき記述と…立面は…うっ西面か…人数は6人…面積は…。
おおっぴらに見て良いものか迷いましたが、
今考えると、もっとしっかり見たらよかった。
さらに、この時点で解答用紙の図面配置を確認。

頭の中でパターンが駆けめぐります。

「からんからんからん!」学科と同じく、なんつーの?ハンドベル?が鳴らされ試験開始です。
最初に頭の悩ませたのは、やはりLDK。(なんじゃこの馬鹿でかいLDKは?しかも階段付き?)
一応、西側に玄関と車庫を設置。
そのほかの条件からLDKは東側と仮定し、階段とだいたいの場所を決める。
ここから夫婦室と和室を考える。
専用便所と収納…こっちは押し入れと床の間か…。
居室の大きさはどちらも同じだな。
とりあえず、4×4Pの間に2Pを挟んだ形に。
って、かんじでエスキスが完成したのが45分経過後。

意外と周りで製図を始めた気配がない。
さっさと作図開始。
おっと、矩計を切る場所を考えていなかった。
テラスは…ない。
よし、まず柱、基礎を。
うっ、少しずれた。
巾が均等になっていない。
焦るな、落ち着け。
ここで深呼吸。

途中何度か焦ってしまう場面がありました。
伏図の塗りつぶしなんて、イジメのように思えましたよ。
平面図の外構部分と、平面図と伏図の寸法が残った状態で、
残りは確か40分くらいでした。

最後のチェックでは立面図の庇のもれなどの修正と、
細かい部分の描き込みをしていきました。
最後のギリギリまで描いていましたよ。


面積違反はないと思うと書きましたが、
ああ~、ありましたよ。面積違反。
面積と言うより設問でいくと広さですが、
車庫の大きさを3×6Pで設計してしまいました。
これは大きな減点ですね。
仕方ない。今更どうしようもありません。

ただ、車庫を4×6Pで計画すると、
大きく変わってしまいますね。
居室(1階の夫婦室と和室)を南へ下げるしかないです。
そうそう、試験前最後の学校で出た課題と同じような感じです。
しかし、こんな設計あまり経験がありません。
かえって気がつかなくてよかったかも。

今回の試験で描いた図面を復元するので、
だいたいの結果は今度の学校でわかるでしょう。
じゃ…今から描こうかな。

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私もやってしまいました。。当日は40分位でエスキースがおわり、気分よく作図も始められて早めにに描きおわったんですが、最後に課題を読み直してあせりました。車庫の巾を2,730で描いていたことに気ずきました。描き直そうとも考えましたがすべてを直すは無理そうだったのでそのままにしました。減点がどれくらいなのか、まさか失格か!発表までドキドキだな 〜。

やーくんさん、こんばんは。
初めまして。

いやいや、失格ではないです。
講師の先生も言っていましたが、
エスキスで収まらないとき、
最終手段として面積違反覚悟で描くという手もあります。
(今回はただ単に気がつかなかったのですが)

減点は大きいですが、それだけで失格にはなりません。
それだけなら…ね。

Profile

タロー:

創価大学通信教育部法学部法律学科に在籍。二級建築士(2005年合格)、初級シスアド。電気製品、タイ料理、映画が好き。かつて新人類と呼ばれた世代。「若者を打ち負かしてやる!」との意気込みで日々勉強に励む。私へのメールはこちら